山下陶苑について
山下陶苑は波佐見焼の窯元です。波佐見焼、最近では名前ぐらいなら聞いたことがあるという方も増えてきた気がします。 私たち波佐見焼の窯元の多くは問屋さんの要望を受けて商品を作り、問屋さんへ販売するという形で成長してきました。そして製造面でも陶土、型、成形、生地、焼成、、、と各分野分業体制。産地全体で波佐見焼を作ってきました。 しばらく前まではこの体制のおかげで大量生産が可能になり、窯元が製造を問屋さんは販売を行い、産地は活気づきました。でも、少しづつ時代は変わり、様々な化学素材が増え、輸入品も増え、一時期ほどの量の陶磁器が市場で売れなくなりました。 山下陶苑の3代目である私は元来、焼き物作りが大好きで、何をしてても「何か新しい技法はないか」「こうすればどうなるか」なんてことばかり考えていることが楽しくて、いつも焼きあがった窯の蓋を開けるときは「どんな風に焼きあがってくるだろう」と楽しくて仕方ないものです。でも気づくとそんな気持ちが少し薄れてしまっている自分に気づきました。 輸入品や安価な素材との競争で価格重視の依頼が増えました。価格を抑えるということは、製造工程で工夫をしたり、新たなチャレンジができなくなるということなのです。 そうすると当然働きたいと思う人は減る。職人を育成できないということは産地が残っていけないということです。事実、職人の高齢化と後継者不足は波佐見焼でも極めて重大な課題になっています。そこでやっと私たち山下陶苑としてすべきことに気がつきました。 〜経営理念〜 私たちがすることは誰でもできるものづくりをすることではないんです。自分たちにしかできないことをするから仕事が楽しくなる。楽しんで作り上げたものは必ず今までにない魅力ある商品になります。そんな風に私たちがワクワクして仕事に取り組むことが全ての課題解決の第一歩です。 私が知る窯業の本当の姿は、人が本来持つ感性を刺激するほどの刺激的なもので、面白く人を惹きつけます。それは私が一番知っています。魅力溢れる窯業を山下陶苑は再興します。 山下陶苑の目指す姿 私たちは「ここで作りたい!学びたい!と言われる会社」になりたいと思っています。 若い人たちが窯業、陶磁器づくりを学びたいと、こぞって集まるような場所。皆がそれぞれ良い意味で競い合う。そして山下陶苑で学び巣立っていく弟子たちが日本全国で活躍する。 こんな会社になることができれば、、、想像するだけで楽しくなってきます。ここにつながる取り組みはまだまだこれからです。まさに山下陶苑の目指す姿。 その最初の一歩として、価値ある、魅力あるものづくりを楽しみながらできるように、生地づくりから焼成まで一貫して自社でできるよう体制を構築しました。一貫生産ができるからこそできる自在なものづくり。そうして生まれる商品からは陶磁器の可能性を感じていただけるはずです。 山下陶苑の特徴 @一貫生産のため全ての工程にアレンジができる。 @大抵のことは自社で完結ができる。 →できないことがあっても、できるようになる。むしろそんな仕事の方が面白く、やりがいを感じる。 @オーダーメイド、特殊なOEMもできる限り対応。 ※“型からおこす場合”は費用と時間がかかることが多いので、ある程度まとまった数量でご検討をおすすめします。 @釉薬アレンジ、いっちん技法などの開発力や技術力に長けている。 |
会社概要
有限会社 山下陶苑 代表者 : 山下 和久 設 立 : 1984年6月29日 従業員 : 18名(2019年1月現在) 住 所 : 〒859-3613 長崎県東彼杵郡川棚町上組郷763−27 電 話 : 0956-82-2300 / FAX : 0956-82-4499 メール : sales@yamashita-toen.com 事業内容 : 陶磁器の製造および販売 自社ブランド製品、OEM製品、オーダーメイド製品など 「私たちは波佐見焼では数少ない一貫生産ができる窯元です。お客様のご要望に沿った製品を開発させていただきます。ぜひ今までにないワクワクするようなご依頼をお待ちしております。」 |